【自律神経と更年期障害】
「更年期障害は自律神経失調症と隣り合わせ」
◆更年期障害とは
女性が初潮を迎えてからは卵巣や子宮が赤ちゃんの誕生に準備すべく女性ホルモンが定期的に分泌されます。しかし必ず迎える閉経では女性ホルモンは激減してしまいます。女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの二つがありますが、閉経を過ぎるとエストロゲンでは通常の40%まで減少し、プロゲステロンは分泌されなくなります。女性の体は女性ホルモンの働きが大きく支配していますからホルモンが変化することで全身にさまざまな症状が出現してきます。閉経の前後10年(45〜55歳)にあたる体の不調を更年期障害と呼びます。
更年期障害は更年期を迎える全ての人ではなく2~3割の人に現れるといわれ、女性ばかりではなく男性にもあり、男性ホルモンの減少によっても同じような症状が起きるとされています。
◆更年期障害の症状
・突然に顔が熱くなったり、汗をかく
・頭痛や頭重感
・肩こりや腰痛
・めまいや立ちくらみ
・動悸、息切れ
・倦怠感
・冷え性
・イライラ、意欲低下、不安感
◆更年期障害の原因
▪女性ホルモン分泌のメカニズム
通常女性ホルモンが卵巣から分泌されますが、分泌されるまでにはいくつかの段階が踏まれているものなのです。はじめに脳の視床下部という部分から性腺刺激ホルモン放出ホルモンが分泌されます。これによって次は視床下部のすぐ下の脳下垂体という部分から卵巣に向かって2種類の女性ホルモンを分泌しなさいと指令するホルモン(卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモン)が分泌されます。そうすることで指令に応えるべく女性ホルモンが分泌されます。
今度は卵巣が脳に向かって分泌状況を伝えます。この結果によって脳では刺激する度合いを調節することになります。
▪歯車が狂うことで起きる更年期障害
更年期に入ると卵巣は機能が低下していきます。脳から分泌指令が届いたとしても、機能的に十分な量を分泌することはできません。そうすると脳にフィードバックした時は分泌量が少ないと報告されるため、脳からは分泌させようと指令のホルモンを出し続けます。こういった状況によって混乱するのは脳の視床下部となり、視床下部はホルモン分泌だけの中枢ではありませんので、他の器官へも悪い影響を与えることになります。その結果私たちが実感するものが更年期障害というわけです。
◆更年期に自律神経失調症が増える理由
▪自律神経失調症とは
体の状況を脳が判断した後は体の各器官において調節しながら生命を維持させなければなりません。その仲立ちに使うのが自律神経です。自律神経には交感神経と副交感神経の二つがあり、陰と陽のように反対の機能を持ちながら呼吸、心臓、血流、消化、筋肉などに作用していきます。しかしこの二つの神経がバランスを崩すと、めまい、動悸、頭痛、耳鳴り、不眠、情緒不安定、イライラなど体や精神に症状が出てきます。こういった状態を自律神経失調症といいます。
▪更年期と自律神経の関係
女性ホルモンが分泌するまでのメカニズムをご紹介いたしましたように、女性ホルモンを分泌させようと指令を出す部分が脳の視床下部です。視床下部には自律神経をコントロールする中枢でもあるため、女性ホルモンの分泌がスムーズに行われないことで視床下部が混乱を起こします。この混乱状態が自律神経にも混乱を起こし、自律神経失調症の症状を出すというつながりになります。
◆更年期障害と自律神経失調症の違い
更年期障害の症状も自律神経失調症の症状も共通した物が数多くあります。
症状に対する治療では内服治療が優先となりますが、原因がはっきりしなければ改善することも難しくなるものです。
更年期障害と自律神経失調症では大きな差があります。
更年期障害は女性ホルモンの分泌が不足することで生じる症状です。それに対して自律神経失調症では原因にストレスが大きく関わっているということになります。ストレスが蓄積すると自律神経の交感神経が優先的になってしまいますので、めまいや不眠など同じような症状が出てくることになります。
しかし更年期障害では自律神経にまで被害が及ぶこともあるため、一概にきちんとした区別がしづらいのも事実です。
◆更年期障害を乗り切るためのセルフケア
▪運動
適度に体を動かす、継続した運動を行うことで更年期障害の症状を軽くする、または改善することができます。特に有酸素運動は体脂肪を減らす効果がありますので、代謝を良くし血行が促進され冷え性や倦怠感、内臓の活性化など全身的な改善につながります。運動にもいろいろありますが、30分程度の軽いウォーキングがおススメです。
太陽の光を浴びながらリズムよく歩くことでセロトニンの分泌が促されますので、自律神経のバランスを整えることにも効果的です。
▪食生活のポイント
ホルモンバランスを整える効果のある亜鉛や、女性ホルモンのエストロゲンと同じような作用を行うとされる大豆イソフラボンなどを食事にとりいれると良いでしょう。
亜鉛を多く含む食品は牡蠣、うなぎ、レバー、チーズ、大豆製品、カシューナッツ、アーモンドなど。
大豆イソフラボンは納豆や豆腐、黄な粉などの大豆製品に多く含まれます。
それでも中々改善しない場合当院にお越しください。
きっとお役に立てると思います。
自律神経治療(肩こり、頭痛、顎関症、めまい、動悸、不眠、便秘)
腰痛治療、腱鞘炎、ばね指、産後の骨盤矯正、O脚矯正、スポーツ障害(捻挫、肉離れ、オスグット、足底筋膜炎、シンスプリント、など)
神戸市 垂水区 はた整骨院にお任せください。
住所 兵庫県神戸市垂水区舞多聞東3-2-23
電話番号078-782-5583
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