自律神経とパニック障害について

自律神経とパニック障害について

 

 

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◆パニック障害

 

 

▪病態のない病気

 

 

ある状況において突然として呼吸が苦しくなったり、そのため息が荒くなったり、倒れそうになるなどの発作的な症状を伴うものです。

しかし病院の診察によっても、どこといった明らかな病変もなく症状や状況を問診した結果からパニック障害と診断されます。

 

 

 

▪発症しやすい性格

 

パニック障害は稀な病気ではなく、多くの人が経験しているものですが、比較的パニック障害にかかりやすい人や状況の共通点があげられます。

 

 

 

・内向的な性格で何でも我慢してストレスをためてしまう

 

・気性が激しく周囲とトラブルを起こしストレスをためてしまう

 

・完璧主義なため納得のいかない事柄にストレスをためてしまう

 

・問題が生じた時に真っ向からぶつかっていく人が解決できずに挫折感を覚える

 

・幼少期に体験した恐怖や不安がフラッシュバックしてしまう

 

・すぐに自分を責めるマイナス思考

 

 

◆パニック障害の原因

 

 

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一つの病気として「パニック障害」と個別化されたのはそれほど昔の事ではなく、医学的に原因などはっきりしたことは未だわかっていませんが、いくつかの仮説は立てられています。

 

 

 

▪セロトニン

脳の中には体の情報を伝えてそ

れぞれの体の機能を動かすきっかけとなる神経伝達物質というものがあります。神経伝達物質のうち「セロトニン」がありますが、別名幸

せホルモンとも呼ばれ、精神の安定を図るはたらきを持ちます。このセロトニンが不足することでパニック障害が起きるのではないかと言

われます。

 

▪ストレス

 

 

ストレスをためることで脳内の伝達物質(ノルアドレナリンなど)の量が一定せずにバランスを崩したためではないかという説があります。

 

 

またストレスは自律神経のバランスを乱し、筋肉のコリを作ったり、疲労すると増える乳酸の処理を妨げる結果にもなります。この乳酸菌

 

 

が増え、脳幹に「身体の緊急事態」と誤報してしまうことでパニック障害を起こすのではとういう説もあがっています。

 

 

 

◆パニック障害の症状

 

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特別な緊急事態ではないのだけれど、この状況は先には危険な事態になると誤ってキャッチすることで、心や体が反応して起こす症状がパニック障害の発作です。

 

 

 

・呼吸が早く息苦しくなる

 

・めまいやふらつきが出現し意識が遠くなる

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・動悸や悪心が生じる

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・目が落ち着かなくなる

 

・筋肉や腹部のコリが生じる

 

・異常な発汗やほてり感

 

・手足のふるえ

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・恐怖心や不安感

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◆パニック障害と自律神経失調症は間違いやすい

 

 

 

 

パニック障害と自律神経失調症は症状が似ている点や、傷と骨折のように目に見えるものではないので混同してしまうことが多いと思われます。

 

▪自律神経失調症とはどんな病気か

 

自律神経とは陰と陽のように相反する働きをもつ交感神経と副交感神経の二つを合わせたものです。自律神経は内臓を動かしたり、抑制し

たり、筋肉を緊張させたり緩めたりと体の機能を維持するために脳からの指示を伝える神経となります。人が活発に動いたり意欲を燃やす

ときには交感神経が働き、体や精神を休息させ次の活動のスタミナ補充を行っているときには副交感神経が働いていることになります。こ

の二つがバランスを保ってこそ体も心も均衡がとれるのですが、ストレスを過剰に受けてしまったときなどはバランスが崩れ体のあちこち

に支障を来たします。体に異常所見がないにもかかわらず、こういった自律神経の乱れによって出現した不定愁訴を自律神経失調症といい

ます。

 

 

▪パニック障害と自律神経失調症の差

 

 

パニック障害の症状は発作であって、自律神経の働きに誤りが生じることで起こるといえます。しかし診断基準では自律神経失調症には精

神的な異常はないとされるので、同じ症状だとしても精神的に異常があると判断された場合にはパニック障害と診断されます。

 

症状の大きな差は、自律神経失調症は一定期間、慢性的にいろいろな症状が出ることに対して、パニック障害では不安に陥る特定された状

況で瞬発的に発作として現れることが特徴と言えそうです。

 

 

 

◆パニック障害セルフケア

 

 

 

 

 

パニック障害と診断されるとそれに見合った内服薬による治療はありますが、やはり化学物質なため副作用も心配されます。薬以外でセルフケアできる方法を試していくことも治療のひとつです。

 

 

 

▪行動のコントロール

 

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いつも発作が起きる場所は避けてしまうものです。しかしあえてそんな場所に行き慣れていくことで、現実には何も起こらないということを確認し、また発作は起こらないという自信を持つことが改善法のひとつです。

 

 

 

▪食生活

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セロトニンの不足が一つの原因と言われていますので、セロトニンを作るはたらきのある食材を摂ることも改善法のひとつです。マグロやレバー、乳製品に多く含まれるトリプトファンやビタミンB6を積極的に摂ることが良いでしょう。また不安感を増強させるアルコール摂取や喫煙、パニック発作につながりやすいカフェインの摂取は避けることが良いと思われます。

 

 

 

 

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それでも中々改善しない場合当院にご相談ください。

 

きっとお役にたてると思います。

 

最後まで読んでいただいてありごとうございました。

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自律神経の乱れについて詳しくはこちら

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